人生は荒波の連続?そんなことはありません
人生には辛い事が多々あります。
特に社会人になりますと、子どもの頃とは対照的な日々が待っています。
決してネガティブな出来事ばかりではありませんが、いわゆる学生時代には無縁だった問題と直面する毎日です。
両親のもとで暮らしていた時は経済的な心配は要りません。
学生の本分は学業であり、勉強に打ち込んでいればそれだけで楽しいライフスタイルが過ごせます。
また地元の友達や気の合うクラスメイトや優しい先輩や先生がいる事で、ちょっとした問題が起きてもすぐに解決したり、悩みの種が出来ても皆に相談する事でやはり直ぐに良い方向に向かうものです。
サラリーマンやOLとなり、地元から離れて一人暮らしをすると相談相手が急にいなくなります。
お仕事のために地元の町を離れて上京する人々は今でも多いです。
右も左も分からない都会での一人暮らしは不安の連続
大学生の頃から上京する人々も珍しくなく、自分の学びたい学部が故郷の町にはなく、東京都内に引っ越して一人暮らしをする人々は近年でも減っていませんし、むしろ増えている感さえあります。
右も左も分からない都会での一人暮らしは不安の連続です。
それこそ気の合う家族や仲間と楽しく賑やかに暮らしていた日々とは正反対な暮らしとなります。
相談相手がいない事で、急に自分ひとりでありとあらゆる暮らしや勉強や仕事の問題を解決しなければいけなくなるのです。
まだ社会人や大学生として経験が浅い時に、孤独や不安から心身を壊す人々は想像以上に多いです。
特に真面目な方ほど、良いも悪いも周囲の人々に迷惑をかけたくないという意識が強く、慣れない都会生活での困りごとを地元の両親や友達にも打ち明けず、孤軍奮闘します。
若年のうつ病患者も急増している
真面目過ぎる性格が災いし、うつ状態になり仕事や勉強が普通に出来なくなった、そんな若者も多いです。
元々は中高年の多いとされたうつ病も、近年では年齢に関わらず見られるようになりました。
元々責任感が強くて勤勉な男女が都会で一人暮らしをすると、うつ状態になりやすく、その影響で仕事を辞めてしまったり経済的に困窮したり、大学の単位を大きく失ったり休学に追い込まれる等、辛い実情が世の中には多々あります。
止まない雨はないという言葉があり、人生は辛い事ばかりではない事を人々に伝えているのです。
勿論心身を壊して仕事や勉強に甚大な打撃を受けた事、それは悲しい事でしかありません。
自分が想像していた通りのキャリアが築けなかった、初めて人生で大きな挫折を味わった等、ただただ辛いだけの結果ですが、ネガティブな経験は必ず後の人生の「肥料」となります。
どん底から這い上がる事が運命の分かれ道
輝かしい業績を出す経営者や華々しいスポットライトを浴びている有名人や一流アスリートの方々ですが、ほぼ例外なくトップを取る人々は皆、過去に大きな挫折を味わっているのです。
運命の悪戯とか言えない不運や再起不能と言われたレベルのケガや病気など、辛い出来事を浴びるように味わった人々は決して少なくなく、そこから這い上がる事が、運命の分かれ道です。
止まない雨はないという言葉は日本語ですが、同種の表現は古今東西各地に残されています。
人に与えられる不幸はその人を成長させるための贈り物、乗り越えられない試練を神様は与えない等、言い回しは色々です。
表現方法は違いますが、伝えたい意図は同じであり、歴史的な偉人や文豪もまた辛い健康問題や人生の不幸に悩んだ後に「人生は思い通りにならない、だからこそ楽しい」や「不幸は受け入れよう、逃げるので辛くなる」といった趣旨の発想に転換しているのです。
悪い事が続いた後には自然と楽しい出来事が待っているもの、案外人生はフェアに出てきている部分があり、ネガティブな出来事に見舞われた時、いち早く気持ちを切り替えて良い意味で開き直れるか、その有無が未来を大きく左右します。